プログラミング 言語

プログラミング言語とは何か?将来性やオススメ言語を紹介

POSTED ON 2020.9.5

これからの時代を生き抜くためには、3つのスキルを身につけた方がいい。

「英語」「会計知識」「プログラミング」の3つは数十年前、それ以上前から重要性は叫ばれてきました。

2020年現在においても、3つのスキルに対する重要性は変わっていません。

しかし、この3つのスキルの中で「プログラミング」のみは特別なカリキュラムを受けない限り、身につくことはありません。

英語は学校教育で学ぶことはでき、会計知識は自身の収入や支出、所持品の価値を確認することで、最低限の感覚は身につけることができます。

しかし、「プログラミング」だけは勉強や訓練を受けない限りは、「機械を動かすための命令?」から知識や感覚が伸びることはないでしょう。

そこで今回は「プログラミング言語」について、ご紹介していきます。

「プログラミング」はあくまで機械への命令です。

命令の元となる「プログラミング言語」からご紹介いたします。

今回の記事を見ていただくことで、以下のことが分かるようになります。

  • プログラミング言語とは何か?
  • プログラミング言語の種類
  • プログラミング言語によって、年収が異なる
  • プログラミング言語によって、転職や就職に有利不利が存在する

今現在、プログラミングに興味があるけど、学習しようか迷っている。そのような方にはぜひおススメの記事になっています。

最後までお付き合い、よろしくお願いいたします。

プログラミング言語とは?何ができるのか?

先ほどからも説明しているとおり、プログラミング言語とはコンピュータに対して、命令するための言語です。

プログラミング言語は、コンピュータを操作する人間と命令を受けるコンピュータがそれぞれ理解しやすいように作られました。

そもそもコンピュータにとっての言語とは、0と1による数列の羅列になっています。

例えば、「1010010100」という数字の羅列を見せられても、私たち人間にはすぐには理解ができません。

コンピュータにとっては、「2020」とすぐに理解することができます。

このように、理解に時間のかかる言葉では、コミュニケーションが円滑に取ることができません。

数字の羅列では、人間が操作できないので、プログラミング言語が生まれました。

プログラミング言語を使うことで、様々なことができるようになります。

私たちが普段目にしているインターネットのページを作成したり、スマートフォンゲームを作ったりなど、多岐にわたります。

プログラミング言語によって得意不得意があるので、できることが異なります。

プログラミング言語の種類

1946年に世界で初めてのコンピュータが作られて以降、現在に至るまで様々なプログラミング言語が登場しました。

現在でも古いシステムで使用されている「COBOL」は1960年代に登場しました。

業務用システムの画面製造によく用いられている「C言語」とデータベースを操作するための言語「SQL」は1970年代に登場しています。

登場年月からも分かるとおり、プログラミング言語の歴史は私たちが想像しているより、古いものになっています。

1990年代に入ると、近年でも使用されているプログラミング言語が一気に登場します。

機械学習やAI開発に用いられている「Python」は1990年代に登場しました。

Webサイトの裏側を支えるプログラミング言語である「Ruby」もこの時期に登場しました。

そして、1990年代の後半に「Java」が登場します。「Java」は汎用性が高く、様々なシステムやアプリケーションに用いられています。

さらにその後、「JavaScript」が登場します。

「JavaScript」はWebサイトを表現するのに、欠かすことのできない言語になります。

さらに2000年代に入ると、「Scala」「GO」などより簡単に記述することができるWebシステムを支える言語が登場します。

2010年代には「Kotlin」「Swift」が登場します。

両者ともスマートフォンのアプリケーションを作成するための言語です。

ここまで紹介した以外にもプログラミング言語は数多く存在しています。

これから学習を予定している方は、それぞれの言語でどのようなことができるのか確認しておきましょう。

スマートフォンのアプリケーションを作成したいのに、「COBOL」を学習していては時間の無駄になってしまいます。

この章の最後にご紹介してきたプログラミング言語の一覧表を載せておきます。

ご確認いただければと思います。

  • 1960年代:「COBOL」
  • 1970年代:「C言語」「SQL」
  • 1990年代:「Python」「Ruby」
  • 1990年代後半:「Java」「JavaScript」
  • 2000年代:「Scala」「GO」
  • 2010年代:「Kotlin」「Swift」

プログラミング言語一覧表

言語登場年月用途
COBOL1960年代主に企業システムの処理や計算を担当。システムリプレイスの影響もあり、言語を見かける回数は大幅に減っている。

しかし、一部のレガシーなシステムではCOBOLを使用しているシステムが散見されている。

C言語1970年代汎用性の高さが特徴です。

オペレーティングシステムの開発から業務用アプリケーション、電子機器までと幅広い分野に用いられています。

SQL1970年代データベースを操作するための言語です。

データベースへのデータ挿入や削除、修正などデータベースに対するありとあらゆる操作を行うことができます。

Python1990年代2020年現在で最も注目されている言語のひとつ。

機械学習やAI開発に、近年は利用されています。

登場から常にアップデートが加えられているプログラミング言語のため、非常にシンプルで書きやすいのが特徴。

Ruby1990年代Webシステムの裏側を支えている言語になります。

日本産のプログラミング言語であるため、参考資料やサイトが日本語ベースとなっています。

トータル的な学習コストを下げることができるので、Webシステムを開発したい場合には、オススメ言語のひとつです。

Java1990年代スマートフォンのアプリケーションや業務システムの画面、Webシステムの裏側に用いられるなど汎用性の高さが特徴です。

オペレーティングシステムに依存しない点が、汎用性の高さにつながっています。

JavaScript1990年代Webサイトに動きをつけるための言語です。

今どきのWebサイトには「JavaScript」がほとんど利用されていると言っても、過言ではありません。

「Java」と「JavaScript」は似ていますが、全く関係のない言語になります。

初心者は誤りやすいので、注意していただければと思います。

Scala2000年代「Java」と互換性が高いことに加え、シンプルな構文で動くことが特徴です。

Webシステムの裏側を支えるのに、よく利用されています。

GO2000年代Googleが開発したプログラミング言語です。

シンプルな構文で動作が可能なため、Webシステムの裏側を支えるのに利用されています。

Kotlin2010年代アンドロイド用アプリケーションを開発するためのプログラミング言語です。

「Java」がベースになっているのが特徴です。

Swift2010年代アップル社製品のアプリケーションを開発するためのプログラミング言語です。

市場におけるアップル社製品のシェア率からも分かるとおり、より利用機会が増えていくことが予想されているプログラミング言語です。

プログラミングの言語で大きく変わる将来の自分の可能性とは?

プログラミング学習を検討している理由のひとつに、「将来のため」が上がるのではないでしょうか。

プログラミングの学習が将来に役立つ点については、間違いありません。

しかし、プログラミング言語によっては、将来の可能性が大きく変わります。

例えば、プログラミング言語によっては年収が大きく異なります。

人材系企業「ビズリーチ」が2018年に発表したデータによると、プログラミング言語による年収の差は70万円以上あります。

以下に一覧表を載せておきます。

物事には流行り廃りがあるように、プログラミング言語にも流行り廃りが存在しています。

流行りの言語は年収が高い傾向にあるようです。

Webシステムの裏側を支えるプログラミング言語やスマートフォン開発に利用するプログラミング言語が人気です。

プログラミング別年収ランキング

順位プログラミング言語年収中央値
1GO600万円
2Scala600万円
3Python575万円
4Kotlin575万円
5TypeScript575万円

就職・転職に有利なプログラミングの言語とは?

ITやテクノロジーが切っても切れない現代社会において、プログラミングができることは非常に有利であることは間違いありません。

コンピュータを操るためのスキルなので、当然といえば当然です。

では具体的には就職や転職に有利なのは、どのようなプログラミング言語なのでしょうか。

2019年に人材系企業「レバテック」がプログラミング言語別に求人率を発表しました。

以下に一覧を載せておきます。

一覧のプログラミング言語を確認してみると、2010年代に開発された最新のプログラミング言語やスマートフォン向けのプログラミング言語ではありません。

比較的に社会に浸透しきっているプログラミング言語です。

つまり、ここから読み取れる結論としては、ある程度使い古されたプログラミング言語でも十分に通用するということです。

使い古されたプログラミング言語は、参考資料やサイトが数多く出揃っている点が非常に魅力的です。

トータルの学習コストが下げられるので、取り組みやすいと言えるでしょう。

また既にプログラミングを学習し始めている方も、不安になることは決してありません。

先ほどから説明しているとおり、ある程度使い古されたプログラミング言語にも需要があります。

就職や転職の際にはメンターやアドバイザーに、現在学習しているプログラミング言語について、アピールしておきましょう。

プログラミング言語別-新規求人案件割合ランキング

順位プログラミング言語パーセンテージ
1Java31.10%
2PHP14.96%
3Ruby8.25%
4C#6.61%
5JavaScript6.55%

おすすめのプログラミング言語

ではこの記事の最後におすすめのプログラミング言語をご紹介します。

理解しやすさや汎用性の高さ、年収や求人数を元に判断しました。

それぞれ確認してみてください。

HTML/CSS

「HTML/CSS」はWebサイト作成するためのプログラミング言語です。

「HTML/CSS」はWebサイトのデザインやフォント、文字の大きさやカラーを設定・変更することができます。

プログラミング言語によっては、プログラミングをするために開発環境を構築する必要があります。

その点において、「HTML/CSS」は開発環境を構築する必要がないため、初心者にも人気のプログラミング言語になっています。

自分でプログラミング→すぐにWebサイトで結果を確認できる手軽さがオススメです。

Python

「Python」は主に機械学習やAI開発、ビッグデータを活用するために利用されているプログラミング言語です。

「Python」には「Python2」「Python3」が存在しており、現在は「Python3」が主流となっています。

「Python」はライブラリと呼ばれる関数が充実しており、自分で一からプログラミングする必要がない点が魅力です。

またシンプルな構文でプログラムが動作するため、簡単に動かせる点も魅力です。

「Python」は開発環境を構築する必要があるため、その点が少しハードルを上がります。

しかし、その開発環境の構築も他言語に比べると、低いのが「Python」の特徴です。

Java

「Java」はスマートフォンのアプリケーションや業務システムの画面、Webシステムの裏側に用いられるなど汎用性の高さが特徴のプログラミング言語です。

汎用性が高いということは、一度「Java」を学習すれば選択肢が広がることを意味しています。

例えば、業務システムの画面を開発していたが、スマートフォンのアプリケーション開発に移ることも難しいことではありません。

このようにキャリアの広がりやすくなるプログラミング言語が「Java」になります。

しかし、「Java」にも唯一欠点があります。

それは開発環境の構築です。

設定も細かくする必要があるので、上記で紹介してきたプログラミング言語より難易度が高い傾向にあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はプログラミング言語について、ご紹介しました。最後に改めて振り返っていきましょう。

まずプログラミング言語とはコンピュータに指示を出すための言語です。

プログラミング言語ができることは言語によって、様々です。

次にプログラミング言語の種類です。

1946年のコンピュータ登場から様々なプログラミング言語が登場してきました。

特に1990年代からは、現在も利用されているプログラミング言語が登場しています。

そして、プログラミング言語によっては将来性が異なります。

近年登場してきた言語は年収が高い傾向があります。

また社会に浸透しきっているプログラミング言語は、就職や転職に有利な傾向があります。

最後にオススメのプログラミング言語を3つ紹介しました。

「HTML/CSS」「Python」「Java」はそれぞれ特徴がありますが、将来性の高さや学習コストの低いことは間違いありません。

今回の記事を参考にしていただき、学習するプログラミング言語を選んでいただければと思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。