「プログラミング=男性」というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
ドラマなどに登場するプログラマーはほとんどが男性ですし、実際にプログラマーの男女比率は圧倒的に男性が高いため、仕方のないことかとも思います。
同時に「女性=プログラミングが苦手」という偏見も広がっています。
今回は、現役女性プログラマーが女性とプログラミングの関係について徹底解説していきたいと思います。
女性=プログラミングが苦手はウソ!
そもそも「女性=プログラミングが苦手」というのは真っ赤なウソです。
詳しく解説していきたいと思います。
プログラミングに性別は関係ない
力仕事などは、どうしても体格の良い男性の方が有利になってきます。
しかし、プログラミングは論理的思考力を働かせ、実現したい処理のためにコードを書いていく作業です。
必要なのは頭を働かせることです。
そのため、頭を働かせることが苦手な人はプログラミングも苦手であるといえます。
つまり、頭を働かせて論理的思考ができる方であれば、男性・女性に関係なくプログラミングはできるはずです。
もちろん、プログラミングが苦手な女性もいるでしょうが、同じようにプログラミングが苦手な男性も存在して当然です。
活躍している女性プログラマーはたくさんいる
実際、活躍している女性プログラマーはみなさんが想像するよりもたくさん存在します。
バリバリとコードを書いて、男性と一緒に活躍しています。
産休・育休を取ってから仕事に復帰して働く女性や、子育てと両立しながら働く女性もたくさんいます。
まだまだ女性プログラマーが少ないのは事実
私は現在女性プログラマーとして働いていますが、職場のプログラマーの男女比率は7:3ほどです。
まだまだ男性が多く、女性が少ないというのは事実です。
ただ、年々女性プログラマーは増えつつあるようで、昔に比べると男性社会という一面も薄れていっています。
女性プログラマーが少ない理由
そもそも、どうして女性プログラマーは少ないのでしょうか。
理由を考察してみました。
3点ご紹介します。
男性が中心の世界というイメージ
どうしても男性が多い職場なので、「男社会」というイメージを持っている方が多いと思います。
「医者=男性」「看護師=女性」など、職業によって性別のイメージがつきまといます。
「プログラマー=男性」というイメージも、まだまだ拭い切れていないのが現実です。
進路選択で文系を選ぶ女性が多い
高校入学時や、進級時に進路選択で理系か文系かを選ぶ場面が誰にでも訪れると思います。
その際に、もちろん理系を選択する女性が文系を選択する女性に比べて少ないという現実があります。
理系女子が「リケジョ」とわざわざ命名されるほど、理系女子は珍しい存在になってしまっています。
「女子=文系」「女子=理系科目が苦手」というパブリックイメージが浸透すればするほど、理系を選ぶ女性は減っていってしまうと考えられます。
世間が作り上げてしまったイメージも大きく関係しているといえるでしょう。
3K(キツイ・給料安い・帰れない)のイメージ
プログラマー、エンジニアというと、以前は3Kの仕事だと言われていました。
3Kというのは
- キツイ
- 給料安い
- 帰れない
という辛い仕事のキャッチフレーズとして使われています。
そのイメージが浸透しているということもあり、女性には働きにくそうな職場であると敬遠しがちであると考えられます。
実はプログラマーは女性におすすめの職業!
女性プログラマーはまだまだ少ないのが現実ですが、実は女性に向いている職業なのです。
その理由を3点解説していきたいと思います。
手に職をつけられる
プログラマーとして働くことで、手に職をつけることができます。
言語はいろいろありますが、基本的なルールや考え方は一緒です。
そのため、1つの言語を習得することで2つ目、3つ目と習得がスムーズになっていきます。
一度覚えたら、その知識はずっと使い続けることができます。
より良い待遇を求めて転職する人も多いですし、会社を辞めてフリーランスとして独立していく人も多い世界です。
働き方改革が進んでいる
上でエンジニア・プログラマーは3Kの仕事であるというイメージが浸透していると紹介しましたが、現在は働き方改革が進んでいるため、そのような過酷な職場は少なくなりつつあります。
現に、私が働いている会社では残業時間を厳しく管理したり、1人に負担が偏らないように納期をもとに仕事を割り振ったりと誰もが働きやすくなるよう日々業務改善が行われています。
会社によって差はあれど、「働き方改革を進めていこう!」という世の中の流れもあり、徹夜で作業をするようなことは現在はなかなかないと言えます。
しかし、「システムがうまく動かない!」などイレギュラーなことが起こった場合は、残業が発生してしまうのでそこは覚悟が必要です。
女性も平等に活躍できる
女性プログラマーは男性に比べたら少ないのが現実ですが、実は女性も平等に活躍することができます。
ほとんどデスクワークなので肉体労働はほぼありませんし、男性との差がつきにくい業務内容になっています。
しかし、一日中パソコンに向き合って無言で作業をしているわけではありません。
チームで動くことが多いので、チームのメンバーとコミュニケーションを取ることも大切になってきます。
「私、理系科目が苦手だからプログラミングできないかも…」と思っているような女性でも、コミュニケーション能力が評価されてプログラマーとして採用されることも多くあります。
また、バリバリとキャリアを積んで管理職になる女性も増えています。
このようなことから、女性も平等に活躍できる職場であるといえるでしょう。
プログラミングを学ぶ方法3選【理系が苦手な女性でも大丈夫!】
プログラミングを学ぶためには、実際にプログラマーとして働くのが1番です。
プログラミングに苦手意識があったとしても、実際にコードを書く中で少しずつ身になっていくものです。
しかし、実際にプログラマーとして働くというのはなかなかハードルが高いように思える方もいると思います。
それでは、プログラマーとして働く以外に、プログラミングを学ぶ方法はあるのでしょうか?
おすすめの方法を3つご紹介したいと思います。
合わせて、それぞれのメリットとデメリットも解説していきたいと思います。
書籍
本屋のパソコンコーナーに行けば、プログラミングに関する書籍が多く揃えられていると思います。
最近では、初心者向けにイラストなどを用いてわかりやすく解説した書籍も多く出版されているので、比較的初めやすい勉強方法であるといえるでしょう。
メリット
(1)手軽に始められる
書籍の1番のメリットは手軽に始められることです。
本屋で書籍さえ購入すればいつでも誰でも学習を始めることができます。
(2)意外と深い知識が付けられる
書籍というと、アナログな方法に感じられるかもしれませんが、侮ってはいけません。
詳しく丁寧に解説されているものが多く、深い知識を身に付けることができます。
実際に、現場で働くプログラマーやエンジニアも書籍を頼りに勉強を進めていることが多いです。
デメリット
(1)初学者には難しく感じる
初心者向けのプログラミング学習本を購入し、いざ勉強を始めよう!と本を開いてみたものの、わからない言葉でいっぱい…という方も多いと思います。
全くのIT初心者であれば、そもそも書籍内で使用されている言葉に戸惑ってしまう可能性もあります。
そのような方は、まずITパスポートなどの参考書で基本的な用語に関する知識を身につけた後で、再度チャレンジすると理解がしやすいかと思います。
(2)実際に手を動かせない
書籍では実際にコードを書くことができません。
書籍の中には、実際にコードが書けるページのURLなどが付属しているものもありますが、ほとんどはそうではありません。
プログラミングは実際に手を動かしてみないとしっくりこないということも多く、書籍のみの学習では少し退屈に感じる可能性も大いにあります。
(3)困った時に自分で解決するしかない
書籍で学習する上での1番のネックは、困った時に相談する人がいないということです。
プログラマーとして働いていれば先輩に聞いて解決することもできますが、プログラミングを独学している人のほとんどは1人で学習を進めていることだと思います。
書籍を読み進めながら「これってどういう意味だろう…?」と思っても、なんとか1人で解決するしかありません。
そのような経験がプログラミングへの苦手意識に繋がることもあります。
Webサービス、アプリ
プログラミングを学ぶためのWebサービスも多く展開されています。
最近では、スマホ用のアプリなどもリリースされています。
メリット
(1)実際にコードが書ける
プログラミングをする際には、コードを書くための環境構築が必要です。
そのハードルが高く、なかなかコードを書くまでにたどり着かないという人も多いと思います。
Webサービスでは、サービス内で学習用の環境が整えられていることが多く、自分で面倒な環境構築をする必要がなく、すぐにコードを書くことができます。
実際にコードを書くことで理解も早くなるので、意欲的に学習を進めることができます。
(2)ゲーム感覚で楽しく進められる
Webサービスやアプリの中には、可愛いキャラクターが用意されていたり、学習を頑張ればレベルが上がったりという機能が装備されているものもあります。
プログラミングへの苦手意識を持たないように、楽しく学習が進められるよう工夫されています。
(3)困った時に質問ができるサービスもある
Webサービスやアプリの中には、学習を進める上で困ったことや分からないことを質問できるサービスも展開されています。
プログラミング学習を進めていると、壁にぶつかることが必ずあります。
そんな時に質問ができるサービスというのは、学習を進める上でかなり役に立ちます。
デメリット
(1)実務の力がつくかどうかは微妙
楽しく手を動かしながら学習が進められるWebサービスですが、実務の力がつくかといえば微妙な部分もあります。
Webサービスは準備されたものをクリアしていくという学習方法ですが、実際にプログラマーとして働く上では0から創り上げなくてはいけない場面が多々あります。
Webサービスで学習を重ねたからといって、現場で即戦力になれるわけではないということを頭に入れておきましょう。
(2)有料のものもある
無料で手軽に始められるのが魅力のWebサービスですが、途中から有料になるものがほとんどです。
ただ、サブスクリプションサービスのように月額料金を払えば使い放題というサービスも多いので、たくさん学習をする人にとっては、良心的な値段設定であるものが多いといえます。
プログラミングスクール
プログラミングを学ぶための学校、プログラミングスクールの人気も高まっています。
実際に教室に通学するスクールもあれば、完全にリモートで行うオンライン型のスクールもあります。
メリット
(1)困った時にプロに質問できる
スクールによりますが、ほとんどのスクールではチャット等でメンター(先生)に質問できる制度が整っています。
プログラミングで壁にぶつかった時に、いつでも質問ができるというのはかなり心強いです。
(2)実務で役立つ深い知識が付けられる
プログラミングスクールでは、かなり深いところまで学習を進めます。
基本的なことから始めて少しずつ難易度が上がっていき、最終的には設計をしたりオリジナルサービスを開発したりと現場のエンジニアのような体験が組み込まれていることが多いです。
実務とイコールであるとはいえませんが、実務の役に立つような体験ができることは間違いありません。
(3)就職・転職の支援をしてくれるスクールもある
スクールによっては、就職・転職先の紹介をしてくれるところもあります。
志望動機を添削してくれたり、面接練習をしてくれたりと手厚いスクールもあるので、就職・転職を考えている人はそのようなサービスが付属しているスクールを選ぶと良いでしょう。
デメリット
(1)学習内容が難しく挫折者が多い
プログラミングスクールはかなり挫折者が多いのが現実です。
学習内容が難しくなるにつれて、プログラミングへの苦手意識が高まり、どうしても心が折れてしまうという人が多いのでしょう。
ただ、1人で抱え込まずにメンターの方などを上手に頼って、学習を進めるようにすると挫折もしにくいかと思います。
(2)料金が高い
書籍やWebサービスに比べると、どうしても料金が高くなってきます。
分割払いやキャンペーンなどを上手に利用するようにしましょう。
まとめ
今回は、女性はプログラミングが苦手なのかどうか、詳しく解説していきました。
実際はプログラミングが苦手ということに女性も男性も関係ありません。
プログラマーは女性も大いに活躍できるおすすめの仕事です。
プログラミングに興味のある方、プログラマーへの就職・転職を目指している方は、上にあげた学習法をぜひ参考にしてみてくださいね。